【13日付NY1】2012年10月に米東部を襲ったハリケーン・サンディーで被害を受け営業を一部停止していたクイーンズ区ロッカウェーにあるチョコレート製造販売会社、マデライン・チョコレート・カンパニーの工場がこのほど、全面再開した。既にサンディー以前と同等の、年間2000万ポンド(約9100トン)を生産できるようになったという。
全面再開したことで、約250人の従業員全員が職場に戻ることができたという。同社の共同経営者、ノーマン・ゴールドさんは「社員は20年以上にわたりここで働いていた。彼らに再び仕事を与えることが会社として何よりも重要だと思った」と話した。
サンディーで同工場内は約4フィート(約1.2メートル)浸水。約400人の従業員が職を失い、被害総額は5000万ドル(約55億円)に上った。災害支援対象および税控除対象企業として認定され、昨年には工場の一部を再開していたが、十分な準備が整わずに全面再開できずにいた。同社は再開に当たり、米中小企業当局から2000万ドル(約22億円)を借り入れたという。
同社は1949年創業。コインやてんとう虫、イースターバニーなどの形をした商品で親しまれている。