男性教諭、サマーキャンプで性的虐待 参加費1万ドル超えの「名門」

 【5日付ウォール・ストリート・ジャーナル】ニューヨーク州北部ウォーレン郡のアディロンダック山地で開かれる男子専用のサマーキャンプ、「ブラント湖キャンプ」の職員でクイーンズ区在住のディラン・シュトルツ被告(51)が5日までに、キャンプ参加者の少年らに性的虐待をしていた罪で起訴された。
 州警察によると、同被告はロングアイランドのヒューレットウッドメア学区に所属する教諭であり、同キャンプに職員として33年間参加。11歳未満の少年の体を不適切に触るなどしていたとされる。正確な被害者数は明らかにされていない。
 5日に行われた罪状認否で現金で5万ドル(約552万円)または担保での10万ドルの保釈金が設定されたが支払えず、同郡拘置所で勾留されている。
 同キャンプ関係者は、同被告による少年への性的虐待疑惑が発覚した後、同被告を解雇したとする電子メールを保護者宛てに送達。先月28日、州警察に通報した。また、キャンプ参加者と緊急会議を開き、事件に関する情報を共有した。
 1916年から続く同キャンプは毎年300人以上が参加する「名門」として知られる。職員の数は100人以上、今年の参加費は1人1万2775ドル(約141万円)だという。

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