ノーザンブルバードで交通事故死多発 活動家団体、安全対策強化求める

【11日付amニューヨーク】クイーンズ区を走るニューヨーク州高速道路、ノーザンブルバードで交通事故死が多発しており、交通活動家団体、トランスポーテーションオルタナティブズがニューヨーク市運輸局(DOT)に対し、安全対策を強化するよう求めている。
今月9日午前5時20分ごろ、ノーザンブルバードと108丁目の交差点で、70歳の男性が車にひかれて死亡。交通事故死は今年になって4件目、昨年から9件目になる。
「高齢者、子ども、身体障害者などの社会的弱者が犠牲になっている」と指摘するのは同団体代表のポール・スティーリー・ホワイトさん。一方で、交通事故死の多さからかつて「死のブルバード」と呼ばれたクイーンズブルバードは、ビル・デブラシオ市長の交通事故死撲滅計画「ビジョンゼロ」導入以降、死亡事故がなくなり、歩行者の負傷事故が45%、交通事故自体も17%減少。ホワイトさんは同様の安全対策がノーザンブールバードにも早急に必要と主張。歩行者や自転車利用者の安全を考慮した交差点や自転車専用レーンの整備を優先すべきだと訴えた。
DOTは、2014年から主要交差点における歩道の拡張などを実施。交通事故死撲滅のためにさらに努力していくという。