「ブラッシュストローク」閉店 賃料高騰が原因

 【24日付イーター】マンハッタン区トライベッカにある日本食レストラン、「ブラッシュストローク」が29日で閉店することが分かった。シェフの山田勲さんは、閉店の理由を賃料の高騰と説明。「残念ながらこれ以上、店を続けることができなくなった」と話した。具体的な賃料は明かさなかった。
 同店は2011年、高級フレンチレストラン「ブーレー」のオーナーシェフ、デイビッド・ブーレーさんと大阪市の辻調グループが共同で開業。本格的な懐石料理で人気を集め、芸術的な盛り付けも評価されて、ニューヨークタイムズ紙が2つ星を付けた。店内のすしカウンターでは、ミシュランで2つ星を獲得したすし職人の市村英治さんが握っていたが、その後独立。昨年はシェフの野田恭司さんが鴨肉入りラーメンなどを提供するコーナーを設けたが、すでに撤収したという。今年春には、ブーレーさんが手を引いて、辻調グループが単独で経営していた。
 山田さんはしばらく世界中を旅行して、各地の食べ物を調査する予定だという。ブーレーさんは昨年、トライベッカのブーレーを閉店。フラットアイアンに「ブーレー・アット・ホーム」をオープンしている。

ブラッシュストロークのインスタグラムより

ブラッシュストロークのインスタグラムより