アパート空き部屋で覚せい剤製造 闇市場で販売、管理人ら3人起訴

 【9日付abc7】アパートの空き部屋などで覚せい剤を製造し闇市場で販売したとして、ブロンクス区のアパート管理人、ロベルト・カスティーリョ被告(34)ら3人が規制薬物所持などの容疑で9日までに逮捕、同罪で起訴された。
 他に起訴されたのは、オーガスティン・バスケーズ・チャベズ(51)、エフリ・ヘルナンデス=オゾリア(31)両被告。起訴状によるとカスティーリョ被告は、管理人を務めていた同区フォーダムハイツにある5階建てのアパートの空き部屋やボイラー室でヘロインや合成オピオイドのフェンタニルが入った錠剤型の覚せい剤を製造。麻薬組織の一員だったチャベズ被告とヘルナンデス=オゾリア被告がこれらの錠剤を闇市場で販売し、流通させたとされる。
 ニューヨーク市警察(NYPD)によると、両被告は今年7月末、オピオイド系鎮痛剤オキシコドンや「エクスタシー」と呼ばれる覚せい剤、約1700錠を覆面捜査官に販売。9月、さらに3000錠を覆面捜査官に売ろうとしたところで逮捕したという。
 その後の調べでカスティーリョ被告の関与が判明。NYPDは同アパートを家宅捜索し、錠剤製造用の機器の他、原料となるヘロインとフェンタニルの混合物約420グラム、メタンフェタミン約180グラム、偽造オキシコドン約1000錠を押収した。