「LI鉄道の虐殺」から25年 銃規制依然進まず

 【7日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ロングアイランド鉄道(LIRR)の通勤列車内で発生、6人が死亡し19人が負傷した「LIRRの虐殺」から7日で25年。夫を殺されたジョイス・ゴレスキーさんは現在、銃規制運動家として活動している。
 ゴレスキーさんは銃撃事件が起きるたびに25年前のこの日を思い出すという。夫を殺され息子が重傷を負ったキャロライン・マッカーシーさんは厳格な銃規制法の制定を求めて96年、下院議員選に出馬。97年から2015年までの2期を務めた。
 同事件は、1993年12月7日午後5時33分、ペンステーション発のヒックスビル行き列車が終点メロリン駅にさしかかったときに発生。コリン・ファーガソン受刑者(60)=禁錮315年から終身刑で服役中=は軍隊向け自動拳銃で無作為に約3分間銃撃。座席の下に隠れる乗客や隣の車両に逃れようとする人たちで、列車内は「阿鼻叫喚」の状態となった。同受刑者は列車の通路を歩きながら、右側、左側と順に、乗客を撃っていったという。法廷外で同受刑者側のアドバイザーを務めたロナルド・カービーさんは「25年前と現在とで(銃規制の)状況は何ら変わっていない。そのことに呆れる」と話した。

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