オカシオ=コルテス氏、祖先ユダヤ人 シナゴーグで告白

 【10日付ニューヨークタイムズ】ブロンクス区出身のプエルトリコ系候補として、先月のニューヨーク州下院議員選挙で民主党から米史上最年少で初当選した、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏(29)は9日、クイーンズ区にあるユダヤ教の礼拝堂(シナゴーク)で、自身の祖先がユダヤ系であることを告白した。
 同氏は同日夜、ジャクソンハイツで行われた、ユダヤ教の聖地、エルサレム神殿奪回を祝う光の祭り「ハヌカ」のイベントに出席。500年以上前、スペイン異端審問から逃れるために米大陸に渡ったユダヤ人の中にはプエルトリコに上陸した者もおり、自身の祖先もそうだったと説明した。同氏は「プエルトリコの歴史のように、われわれは混血だ。1つの人種ではなく、黒人、先住民、スペイン人、ヨーロッパ人だ」と人種を超えて協調するよう呼び掛けた。集まった人々は歓喜し、「言っただろ。私は気付いていた」と叫ぶ男性の姿もあった。
 同氏の告白は急速に広まり、イスラエルにも伝わった。カトリック教徒であることを公言している同氏は今年の夏、イエズス会の出版物に「カトリック信仰と刑事司法改革の緊急性」とする記事を執筆している。

ハヌカを祝うオカシオ=コルテス氏(右)。
本人のインスタグラム(@ocasio2018)より