スーツケースに女性遺体 発見8日前「殺されそうな予感」と電話

 【8日付ニューヨークタイムズ】コネティカット州グリニッジ市の沿道で5日、スーツケースに入った女性の遺体が見つかった。地元警察は女性をニューヨーク州ウエストチェスター郡のバラリー・レイズさん(24)と断定。レイズさんは1月28日夜、母親のノーマ・サンチェスさんに電話で「誰かに殺されそうな予感がする」と訴えていた。
 サンチェスさんによると、レイズさんは電話で「女性が犠牲になった殺人事件のことが頭から離れない」「1人で部屋にいると怖いの」などと話したという。前日の同27日、レイズさんは家族と一緒に過ごしていた。
 同29日、レイズさんは同郡スカースデールの書店バーンズ・アンド・ノーブルズに出勤したが、30日は欠勤。同日午前6時30分ごろにはマンハッタン区ミッドタウンのラジオシティー・ミュージック・ホール近くのチェース銀行にいたところが監視カメラに収められている。同31日、ニューヨーク市警察(NYPD)のミッドタウンノース分署はレイズさんの写真をツイッターに投稿、行方不明者として情報提供を呼び掛けていた。
 その後今月5日、自宅から約14マイル(約23キロ)離れた閑静な住宅街の沿道で、腕と足首を縛られた状態の遺体で見つかった。グリニッジ警察は7日の記者会見で、容疑者がいるかなどについては触れなかった。検視局によると、死因は特定されておらず、検視に数週間を要するという。

レイズさん。NYPDミッドタウンノース分署のツイッター(@NYPDMTN)より