ヒップホップ博物館、建設計画始動 サウスブロンクスに 

 【13日付amニューヨーク】ブロンクス区サウスブロンクスに、「ユニバーサル・ヒップ・ホップ博物館(UHHM)」が誕生することになった。開館はヒップホップ誕生から50年周年に当たる2023年を予定。
 ニューヨーク市の関係者によると、UHHMはヤンキースタジアムの南、ブロンクスポイント開発地域内に計画中の多目的ビル内の一部を利用。総面積は約5万平方フィート(約4645平方メートル)を予定している。
 UHHMでは、来場者がレコードを回すDJコーナーや録音ができるスタジオを備える。アイパッドを使って描いたグラフィティをビルの外壁に映し出す仕組みや、コンサートで歌手と「共演体験」をする仮想現実(VR)技術も取り入れる。さらに、大型トラックで全米を巡回する「移動ミニ博物館」の計画もある。
 共同館長として計画を推進するのは、1979年にソロのラッパーとして初めてメジャーレーベルと契約し、成功を収めたマンハッタン区ハーレム出身のカーティス・ブロウさん(59)。アイスTさんやLL・クール・Jさんも協力する。ブロウさんは「写真や記念品を展示するだけでなく、最新技術を駆使してヒップホップを体験できるような博物館にしたい」と意気込んでいる。

UHHMの完成予想(photo: UHHM)

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