MSGのナチ集会に2万人 80年前のNY

 80年前の1939年2月20日夜、マンハッタン区マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)は熱狂的な米国人ナチ支持者、約2万人で埋まった。同区に本部を置いたドイツ系米国人連盟が主催。初代大統領ワシントンの誕生日2月22日を記念してこの日を選び、舞台にワシントンの肖像画を掲げ、その脇を米国旗とかぎ十字で飾った。
 同連盟は白人至上主義、ファシズム、米国への忠誠を旗印に活動。その存在は2017年公開の記録映画、「ガーデンの夜」まで忘れ去られていた。同作品は本年度のアカデミー賞・短編記録映画部門にノミネートされている。

ニューヨーク市警察(NYPD)は今年1月から今月17日までに憎悪犯罪55件を認知、昨年同期比で72%増加していた。ユダヤ人を標的にしたものがそのうち約3分の2を占める。写真は1939年2月20日に行われた集会の様子(German American Bund rally New York, Madison Square Garden, Febr 1939; from “The Nazis Strike” 1943, photo: Department of Defense. Department of the Army. Office of the Chief Signal Officer.)