顔写真公開で「人生終わった」 校庭内で排便、NJ州の元校長が訴え

 【26日付ニューヨークポスト】ニュージャージー州マンモス郡にあるホルムデル高校の校庭内で排便をしたとして起訴され、昨年10月に罪を認めたケニルワース公立学校の元校長、トーマス・トラマグリーニ元被告(42)は、ホルムデル警察が権限を逸脱して顔写真を公開したとして、抗議の書簡を同州のガーバー・グレウォル司法長官に送付した。
 同警察は昨年、ホルムデル高校の校庭に設置されたベンチの下に毎日のように人糞があるとの通報を受けて調査を開始。張り込みの末、同5月、同元被告を逮捕。顔写真をフェイスブック上で公開した。投稿はSNSでまたたくまに拡散し、同元被告を「うんこ校長」と呼ぶ人まで現れたという。
 トラマグリーニ元被告の弁護士、マシュー・アダムス氏は書簡で、警察は同元被告が起訴される前に顔写真を公開したと非難。「反社会的行為を行ったような報道をされ、20年に及ぶキャリアを失った。人生が終わったも等しい」と指摘。排便は持病のためのやむを得ない行為として、警察はSNSで行った「悪意に満ちた行為の責任を取るべき」としている。
 トラマグリーニ元被告は「走者の下痢」として知られる症状があり、ジョギング中に便意をもよおすという。「加齢とともに症状は毎年悪化している。現在は1週間に40マイル走っているが、便意がいつも起こるわけではない」と話した。