「ゴッドファーザー」邸宅が売りに スタテン島、コルレオーネの自宅

 映画「ゴッドファーザー」(1972年公開)の中で、アル・パッチーノ演じるマイケル・コルレオーネの自宅として使われたスタテン島トッドヒルの邸宅が、137万5000ドル(約1億5190万円)で売りに出されている。
 不動産仲介サイトのリアルター・ドット・コムによるとこの邸宅はロングフェロー街120番地、高級住宅街の中にたたずむ。すっきりとしたチューダー様式の4ベッドルームだ。
 映画ではこの邸宅の前に止めた車の中で、後に首領となるマイケルから厭われた義理の弟、カルロ・リッツィが絞殺されるシーンがある。23日付ニューヨークポストによると、カルロ役のジャンニ・ルッソさんは「監督からフロントガラスを足で突き破るように言われてね。本物のガラスを使ったから血だらけになったよ」と振り返る。リビングルームに出演者がたむろしていたのも思い出すという。
 近くにはマイケルの父、マーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネの自宅として使われた邸宅もある。同紙によると売りに出したのはピーター・アルバートさん(74)と妻のイレーヌさん(73)。77年に19万5000ドル(約2154万円)で購入し、3人の子どもが巣立っていった。イレーヌさんは「周囲はとても美しいし、いたって平和。映画とは別世界」と同紙に語った。