理事長の櫻井さんが退任を表明 ジャパン・ソサエティー

 今年で10年の任期を迎えたジャパン・ソサエティーの理事長、櫻井本篤(もとあつ)さん=写真=が今季限りで退任する。ジャパン・ソサエティーが15日、発表した。退任の時期は次期理事長が決定後に確定する。
 櫻井さんは1968年三菱商事に入社。2003年から06年3月まで米国三菱商事社長。同年4月から09年3月まで民間出身では初の在ニューヨーク総領事・大使を務めた。09年4月、前理事長の退任に伴い、1907年のジャパン・ソサエティー創立以来初の日本人として理事長に就任した。
 理事長在任中は、政治・経済、芸術・文化、日本語教育などの各種事業や人物交流などを通じ、日米間の相互理解と友好関係を深めた。特に大使の経験や企業人として長年培った人脈を生かし、企業会員の増加と、ビジネスおよび政策プログラムの内容強化に繋げた。また、東日本大震災の際にはいち早く震災支援基金を開設。18年6月末日現在までに1400万ドル以上を集め、被災地の復興と再建に貢献した。

©Ken Levinson