かつての名ブリーダーが飼育放棄か NJ州ケネルで衰弱した犬200匹を保護

 ニュージャージー州警察当局や動物保護団体は11日、同州ハンタードン郡ストックトンにある「ロッキー・リッジ・ラッセルズ・ケネル」から、衰弱した犬188匹を保護した。各メディアが12日、報じた。
 同ケネルは広さ10エーカーで、2009年にはウエストミンスター・ケネル・クラブのドッグショーでチャンピオンを出したこともあるブリーダーだ。この日保護されたのは、188匹のパーソン・ラッセル・テリアとダックスフント。そのほとんどが長い間体を洗われておらず、外傷や皮ふ炎、寄生虫を持つ犬も見られた。妊娠中の犬や死骸も見つかった。これ以前に同ケネルから30匹のテリアが保護に出されており、当局の立ち入り検査につながった。
 敷地内に住むマーティン・ストロゼンスキーさんは「チャンピオンを出して注文が増えたが、その後の不景気でキャンセルが相次いだ。犬が増えて手に負えなくなった」と説明。「餌や水はきちんと与えているし、ベッドも掃除している。毎日12時間は世話している」と弁解した。保護された犬は、近くの動物保護センターで獣医などの手当てを受け、健康を取り戻し次第、里親を探す予定。郡検察局は動物虐待の疑いで捜査を開始した。