「海のF1」セールGP、第3戦開催 セールGP日本チーム

 国際ヨットレース、セールジーピー(Sail GP)の第3戦ニューヨーク大会が21日と22日、ハドソン川で開催。これを前に日本チームは18日、マンハッタン区の大使公邸で会見を開き、詳細を発表した。
 セールジーピーは、米オラクル社の創始者で自らもセーラーのラリー・エリソンと、セーリング界の「レジェンド」として知られるラッセル・クーツが 昨年創立。  レース艇は飛行機の翼のような形状のウイングセールと水中翼を搭載し、最高速度50ノット(時速約100キロ)で疾走する全長50フィート(約15メートル)のフォイリングカタマラン(翼走双胴船)F50。その速さから「海のF1」とも呼ばれる。F50は同じ工房で建造される同型艇であるため、国を代表するセーラーたちの真の実力が問われるという。
 開幕シーズンの今年は英国、オーストラリア、米国、フランス、中国、日本の6カ国が参加し、豪シドニー(2月)を皮切りに世界5都市で開催。最終戦が行われる仏マルセイユで、総合優勝チームに賞金100万ドルが進呈される。日本チームは開幕戦で準優勝、5月にカリフォルニア州サンフランシスコ市で行われた第2戦でも準優勝し現在2位。
 記者発表では、日本チームの選手をはじめ、アメリカズカップに5回挑戦したベテランセーラーで同チームの最高執行責任者を務める早福和彦さんが出席。早福さんはニューヨーク大会ではハドソン川岸壁から10メートルの至近距離で競技が見られることを強調、「ぜひ見に来て、日本チームを応援してほしい」と呼び掛けた。選手の1人、笠原勇希さんは、「サンフランシスコではメカニックの故障で2位に甘んじたが、ニューヨーク大会では優勝を狙う」と力強く宣言した。

(左から)山野内勘二大使、早福和彦さん
セール、GP日本チームのメンバー(photo: Asami Kato / 本紙)

21 日(金)17:00- レース初日(フリートレース3試合)
22 日(土)17:00- レース最終日(フリートレース2試合および決勝)
North Cove Yacht Harbor(near Brookfield Place)
【ニューヨーク大会詳細】
https://sailgp.com/races/new-york
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