リサイクルビジネスが活況  無駄減らす企業が「次のリーダーに」

 ニューヨーク市内でリサイクルビジネスが活況を呈している。さまざまな業態をウォール・ストリート・ジャーナルが18日、レポートした。
 マンハッタン区で28日までポップアップ営業している「グッドスタッフ」の品物には値段と説明が添えられている。例えば、さびたホイールが付いたランプには「ハリケーンの被害を受けたニューオーリンズのごみの中で発見」、中古のドレッサーには「ブルックリンのアンドリューが愛用していた」といった具合だ。店主は同区の大学でキャンパスの持続可能性と気候変動対策を教えるサンドラ・ゴールドマークさん。「中古品の可能性を伝えたい」と話す。
 インテリアアプリ「アプトデコ」は、ソファーなど中古品約1万5000点をリストアップ。収益は売り手から徴収する19%から33%の仲介手数料だ。購入時にキャッシュバックや修理代などの特典を付けることで中古品の購入を促すアプリ「モア」も試験段階にある。
 リサイクル企業に特化した投資ファンドも登場。「クローズド・ループ・パートナーズ」は食用の生分解性プラスチックの開発など15案件に15万ドルから50万ドル(約5400万円)を貸し付けた。同社のディレクター、ダニエレ・ジョセフさんは「無駄を減らす企業が次のリーダーとなる」と指摘している。