ディーン&デルーカの閉店相次ぐ マンハッタンの2店舗も、負債抱え 

 マンハッタン区ソーホーで創業した高級食料チェーン「ディーン&デルーカ」が経営不振により、次々と店舗を閉じている。ニューヨークタイムズが10日、報じた。
 同チェーンは1977年、ジョルジョ・デルーカさんとジョエル・ディーンさんが創業。「食のセレクトショップ」と呼ばれ人気になった。2003年の東京店を皮切りに、アジア圏にカフェと店舗を60カ所以上、中東に3店舗をオープンし、世界展開を果たした。
 しかしタイの不動産大手ペースデベロップメントが14年に同チェーンを買収して以降、深刻な債務問題に直面。米国内では既にノースカロライナやメリーランド州などの店舗を閉店。マンハッタン区アッパーイーストサイド店と、同区ミートパッキング地区に開けたばかりの店も閉めた。
 報道によると、仕入れ業者への支払いも延滞しているという。同区のエレニーズクッキーズは昨年、8万6000ドル(約932万円)の未払い金の支払いを求めディーン&デルーカを提訴。エレニーズクッキーズの経営者は「かつてはディーン&デルーカに商品を置くことは成功への一歩と言われたが、今や『悪夢』」と話した。
 ソーホーの旗艦店は営業を続けるという。

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