爆弾郵送の被告に禁錮20年 民主有力者らに16個

 民主党の有力者らに昨秋、爆弾を相次いで送ったとして大量破壊兵器使用などの罪を認めていたシーザー・セヨク被告(57)に対し、マンハッタン連邦地裁のジェド・ラコフ判事は5日、禁錮20年の判決を言い渡した。
 ニューヨーク州南部地区連邦地検の発表によると、セヨク被告は昨年10月、オバマ前大統領やCNNニューヨーク支局などに宛て、合計16個の手製爆弾を郵送。同26日、フロリダ州で身柄を拘束、今年3月に全ての罪を認めていた。
 報道によると弁護側は被告が精神疾患を抱え、爆弾の郵送はトランプ大統領に対する「サイドショー」だったと主張。ラコフ判事はこれを認めなかったが、爆弾が起動しないよう仕掛けられていたことから、郵送先の政治家らを殺すつもりはなかったとして終身刑を避けた。

セヨク被告(photo: Broward County Sheriff’s Office)