チプリアーニのシェフが死亡 薬物死2件と関連か、売春婦の女を起訴

 高級レストランチェーン、チプリアーニのシェフの男性が21日、クイーンズ区のホテルで死亡しているのが見つかった。検察はこの事件に加え、同区の別のホテル2カ所で2人の男性が薬物過剰摂取により死亡した事件にも関与したとして26日、自称売春婦のアンジェリーナ・バリーニ被告(41)を薬物流通謀議などの罪で起訴した。捜査関係者は薬物を投与し金品を奪う計画だった可能性もあるとみている。ニューヨークタイムズなどが報じた。
 報道によると、今月21日に発見されたのはマンハッタン区グランドセントラル駅のメーンコンコースにあるイタリア料理店、チプリアーニドルチのヘッドシェフ、アンドレア・ザンペローニさん(33)。異臭がするとの通報を受けた警察がホテルに到着したとき、部屋の扉を開けたのはバリーニ被告だった。部屋の隅にはシーツに巻かれたザンペローニさんの遺体がごみ箱に捨てられ、足が飛び出していたという。
 同紙によると、バリーニ被告はザンペローニさんが支払いを済ませた後、液体の興奮剤を与えたと供述。「売春あっせん人にやらされた」と罪を認めている。捜査関係者によると、同被告と売春あっせん人、薬物供給者の3人は売春客に薬物を投与し、客の金品を盗んで逃げる行為を繰り返していたという。
 7月4日には同区アストリアのホテルで男性(51)がメサンフェタミンンやフェンタニルの過剰摂取により死亡。同11日には、同区ウッドサイドのホテルで別の男性(28)がフェンタニル中毒により死亡。いずれの部屋からも、バリーニ被告とみられる女が出る様子がカメラに捉えられていた。

ザンペローニさん。本人のフェイスブックより

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