サイバー攻撃から身を守れ 地下鉄の無料のWi-Fiサービス

 ニューヨーク市内の地下鉄の車内や構内で利用できる無料のWi-Fiサービス。便利なサービスだが、使用にはリスクが伴う。ハッキングされる可能性があるとして、ニューヨーク都市交通局(MTA)や専門家は自衛策を取るよう呼び掛けている。amニューヨークが5日、報じた。
 同サービスは、MTAと市交通局から委託を受けたトランジットワイヤレスが約2年前に開始。現在、毎月約1050万人が利用している。サイバー攻撃の専門家、オムリ・アドモンさんは、公共Wi-Fiサービスは、「正式」なコミュニケーションに割り込んでパスワードやクレジットカード情報を盗聴したり、不正サイトに誘い込んで情報をフィッシングする攻撃を受けやすいと指摘する。ではハッキングされないためにはどうしたら良いのか?
 トランジットワイヤレスのエイミー・マクラフリンさんは、httpsで始まるウェブアドレスを使用することを推奨する。https接続は暗号化されているため同じWi-Fiネットワークにいる他人がのぞき見することはできない。また、個人データを暗号化し、安全なサーバーに接続するVPNのソフトを電子端末に装着するのも有効だという。
 市のサイバーセキュリティー部門「NYCサイバーコマンド」が運営する無料アプリ「NYCセキュア」も活用したい。アドモンさんによると同アプリは、ユーザーにハッキングを警告。「不正サイトとの交信を遮断したり、不正アプリをインストールできなくしたりする」という。

タグ :