リトルイタリー、縮小気味でも健在 12日から聖ジェナーロ祭り

 マンハッタン区ローワーマンハッタン、チャイナタウンに隣接するリトルイタリー。近年は規模も縮小気味で観光客しか行かないというイメージがあるが、どっこい健在だ。ウォール・ストリート・ジャーナルが10日、リトルイタリーの今を伝えた。
 マルベリー通りを中心に26軒のイタリア料理店と18軒の土産物屋がひしめく。12日から22日までは恒例の聖ジェナーロ祭りが開催され、100万人を超える人出が見込まれている。
 アーネスト・ロッシさんは、1910年に祖父が始めた雑貨店「イー・ロッシ・アンド・カンパニー」の店主。「イタリア系移民によるイタリア系移民のための店」と自負するだけあって、エスプレッソメーカーやパスタ専用製麺機などをそろえる。「カプリリストランテ」のマルセロ・アッサンテさんはイタリア生まれ。本場にはないチキンパジャーノを看板メニューに育てた。観光客以外にも、移民2世や3世がノスタルジアを求めてやって来る。
 だが周囲には高級コンドミニアムが建ち、店舗の賃料も月平均2万ドル(約216万円)と高騰。ベーカリー「ラ・ベラ・フェラーラ」の店主、ジョセフ・スフェラッザさんは、伝統菓子「カノーリ」にミントやピーナッツバターを加えた新たな味で勝負する。「変わらなければ朽ちるだけ」と、生き抜く極意を語った。