上演中に携帯触らせないポーチ 口閉じるとロック、劇場で導入増え

 ショーやコンサートの上演中にロックがかかる携帯電話収納の専用ポーチを導入する劇場が、ニューヨーク市内で増えている。ウォール・ストリート・ジャーナルが9月28日、報じた。
 ポーチはカリフォルニア州サンフランシスコ市を拠点とするヨンダー社が開発した「ヨンダーポーチ」と呼ばれるもの。同社によると携帯電話やスマートフォンをポーチに入れて口を閉じると、ロックがかかり開けられなくなる。ショーの上演中、観客は携帯電話が入ったポーチを会場内に持ち込むことができるが、操作はできない。会場外のロックを外す専用機器にタッチするとポーチが開く仕組みだ。
 同紙によるとブロードウェーでこのポーチが使われたのは、コメディアンのデイブ・シャペルさんが今年初旬に行った公演が初めて。ブルックリン区のBAMでは歌手のマドンナさんも「マダムXツアー」のコンサートで導入。今月19日にマンハッタン区のリンカーンセンターで始まるホワイトライト・フェスティバルでも、いくつかのイベントで使われる予定だという。
 ポーチの当初の目的は上演中に呼び出し音が鳴ることや、パフォーマンスの撮影や録音を防ぐためだったが、パフォーマーの中には、ショーに集中して欲しいという理由から採用する人もいる。同紙によると主催者側にかかる費用は1席当たり2ドルから3ドルだという。

ヨンダーの公式ホームページ
(overyondr.com)より