新しい信号機の不具合が原因 みぞれで7番線が徐行運転

 地下鉄7番線が走行するクイーンズ区のコロナパーク手前、111丁目駅とクイーンズ・ボロ・プラザ駅の間で11日午前5時30分から同11時30分まで、大幅な遅延が発生。通勤客の足が大きく乱れた。
 
 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は同日、11日に降ったみぞれが、新しい信号機システム「コミュニケーションズ・ベース・トレイン・コントロール(CBTC)」に積もり、不具合を起こしたことが原因と発表した。地元紙、サニーサイドポストが12日、報じた。
  
 CBTCは、地下鉄が走行している位置を正確に把握できることから運転速度が上がるとして、MTAが5億8800万ドル(約640億4000万円)を投入しフランスの電気会社大手タレスから購入。しかしMTAによると、タレスは信号機の応答装置(トランスポンダー)に、雪や雨に対応するカバーを掛けておらず、みぞれが直撃したことにより、減速したという。
 
 MTAのアンディー・バイフォード局長は11日、タレスに対し「不具合の責任は重大」と、厳しく非難。早急な対応を取るよう求めた。
 タレスは同日、声明で「迷惑をかけたことをお詫びし、改善に務める」と陳謝した。