問題だらけのグラセン駅 エレベーターはいつも修理中

 地下鉄駅構内のエレベーターやエスカレーターが故障続きだとして、マンハッタン区のグランド・セントラル・ターミナルの利用者から苦情が続出している。ゴッサミストが16日、報じた。
 若年性パーキンソン病を患うセベラ・アビオンさんは、地下鉄7番線を降り、地上に出る際、「2本のエスカレーターが動いているかどうか」がまず心配になるという。エスカレーターが稼働していなければ、階段を80段上がらなければならない。アビオンさんによると、過去半年で、2本とも動いていないことが15回から20回はあったという。7番線のプラットホームに戻り、エレベーターを乗り継ぐことも可能だが、昨年の9月から、2つあるエレベーターも修理中に。アビオンさんは「真剣に利用者のことを考えているのかを疑いたくなる」と怒る。
 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、昨年9月から修理を開始し今年6月に再開する、中2階から地上をつなぐエレベーター1台の代替えとして新しいエレベーターを昨年8月下旬に設置したところ予期せぬ不具合が発生し、修理をせざるを得なくなったと説明。他の地下鉄駅に比べて稼働率が70%と低調なエスカレーターについては「常に状態をモニターしている」と釈明する。
 MTAによると、地下鉄システム全体で最大78台のエレベーターと65台のエスカレーターは、次の資本計画で交換される予定だという。

Asami Kato / 本紙