若者離れるウィリアムズバーグ 15年続いたメキシコ料理店閉店へ

 ブルックリン区ウィリアムズバーグで15年間続いたメキシコ料理店タコチュロが3月1日で閉店する。イーターが22日、報じた。
 
 同店は2005年に開業。看板メニューの「大盛りブリトー」が人気となり、連日、パーティーのようなにぎわいを見せた。しかし16年ごろから売り上げが下降、全盛期の6割まで落ち込んだ。
同店の店主、ディジャ・アマーさんは売り上げ不振の理由を、「若者のウィリアムズバーグ離れ」「新築のコンドミニアム乱立」を挙げる。新しく流入してきた住民たちは外食より「家メシ」を好む傾向にあり、テイクアウト用のファストフード店がベッドフォード駅周辺に増加し競争が激化。高級レストランの進出が、それに拍車をかけた。
 宅配サービスの手数料の高騰も経営の打撃に。グラブハブやシームレスを通しての注文で、開店当初の盛況ぶりを取り戻したが、レストランが増えるごとに手数料が上昇、売り上げ向上にはつながらなかったという。
 
 アマーさんは「お客さんと顔を合わせてこそ、レストランなのに」と嘆いている。

タコチュロの公式インスタグラム(@tacochulo)より

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