アトランティック街周辺を4車線に BQE改修案、諮問委員会が提言


 ニューヨーク市内3区とニュージャージー州を結ぶ高速道路、ブルックリン=クイーンズ・エクスプレスウェー(BQE)の改修を審議する諮問委員会が1月30日、報告書を発表した。交通量が多く老朽化が進行するブルックリン区アトランティック街付近の1.5マイル(約2.4キロメートル)を6車線から4車線に減らし、交通負荷を軽減する案の他、車が殺到する、通行料金がかからない橋への出口への通行を制限または閉鎖するなど渋滞緩和策が盛り込まれた。ウォール・ストリート・ジャーナルが同日、報じた。
1.5マイル区間は1日当たり15万台の車が通行。そのうち1万5000台がトラックとされる。諮問委員会は、8万ポンド(約3.6キログラム)の重量制限を上回る車が毎日1650台通行しているため道路状態が急速に劣化しているとして、市に取り締まり強化と一刻も早い改修工事の開始を求めた。また、2021年初からマンハッタン区の中心部に入る車に混雑料金が課金されると、BQEのラッシュ時の交通量は7%から14%に軽減すると試算している。
 諮問委員会は昨年4月、ブルックリンハイツの遊歩道プロムナード閉鎖を含む市の改修案に地域住民が反対したためデブラシオ市長が任命。報告書は、長期的解決策は保留し、当面必要とされる改修案に焦点を当てている。さらに、市と州、連邦政府が協力して、BQE全体を改善するよう提案している。