国連事務総長が5大国を批判 「改革拒否」と不平等解消訴える

 【ニューヨーク共同】グテレス国連事務総長は18日、オンラインで演説し「70年以上前に世界の頂点に立った国々が、国際機関の力関係の転換を要する改革を拒んでいる」と述べ、大国が不平等解消に取り組んでいないと批判した。国連安全保障理事会の5常任理事国を念頭に置いているとみられ、異例の発言。
 グテレス氏は、変革が必要な例として「安保理の構成や投票権」を指摘。「不平等の解消は国際機関の改革から始めなければならない」と訴えた。安保理が、拒否権を独占する米英仏ロ中の5常任理事国に牛耳られ、機能不全に陥りがちな現状を問題視したもようだ。

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