有色人種や性的少数者が活躍できる飲食店に 「アウシリオ・スペース」12月オープンへ

 ブルックリン区の「アウシリオスペース」は有色人種の性的少数者が活躍できるレストラン。コミュニティに根ざした活動を企画しており今年12月のオープンを目指している。イーターが11日、報じた。
 アウシリオとはスペイン語で「助けて」。「ホスピタリティ業界から取り残された有色人種や先住民族のクイアなど、性的少数者にシェフとして働く機会を与えたい」と共同創業者、ザカリアス・ゴンザレスさん。自身、ブルックリン区ブッシュウイックの地中海料理店「ペトラ」でシェフを勤め、差別を肌で感じた。コロナ禍で業界が委縮すると、問題が増幅。これに黒人差別反対のうねりが加わった。「精神的、肉体的健康を第一に考える。歯科治療を含む健康保険を提供したい」と意欲的だ。マンハッタン区の中南米料理店「ラリト」などでエグゼクティブ・シェフだったキア・デイモンさんやブルックリン区のナイトスポット「パピ・ジュース」の創業者、モハメッド・ファヤザさんも参画。食事や食糧を無償で提供する互助活動も実施する。
 場所は、性的マイノリティのクイアのコミュニティーが形成されつつあるブルックリン区ベッドフォード・スタイブサントに検討中。今年12月にオープンの予定だ。ただし、新型コロナウイルスの感染対策で、営業に制限が課せられる可能性があり、何人雇用できるのかは不明。現在、送金アプリ・ベンモを通じ、50万ドル(約5270万円)の献金を賛同者により募っている。

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