インダストリーシティーの追加開発計画が白紙に 地域の高級化を懸念する住民らが反対

 インダストリーシティーの不動産開発業者が、追加開発計画を白紙撤回した。地域の高級化を懸念する住民や地元選出議員が反対していた。ウォール・ストリート・ジャーナルが23日、報じた。

 インダストリーシティーはブルックリン区サンセットパークに広がる600万平方フィートの複合施設。不動産開発業者のジェームズタウンLPなどが130万平方フィートの隣接地を開発する計画を提案。商業施設や学校が入居できるよう、ゾーニングの変更を申請していた。

 市の都市計画委員会は8月、この申請を承認したが、地元選出のカルロス・メンチャーカ市会議員が反対を表明。「地域に関する決定は地元住民の手に」と主張し、住民の雇用の保証や低所得者層向け住宅の増設を訴えた。 ゾーニング変更に関する地域委員会の会合に出席した住民、ジア・シャープさん(47)も「不動産開発業者は自己の利益を優先し、地域を豊かにしていない」と断じる。22日には、連邦議会議員や州議会議員も反対の動きに加わった。

 これに対し、ビジネス関係者は雇用拡大の機会を失したと悔やむ。インダストリーシティーの最高経営責任者(CEO)、アンドリュー・キンボールさんは「住民の失業や市の財政難の解決に一助となる計画だったのに」と失望の色を隠せずにいる。

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