屋内営業解禁でも晴れない気分 NY市の飲食店の反応

 ニューヨーク市のレストランの屋内営業が30日に解禁した。ただし、入場は収容人数の25%まで。気分が晴れない関係者もいる。ウォール・ストリート・ジャーナルが29日、報じた。

 ミシュラン星のレストラン、ル・バーナディンのシェフ、エリック・リペールさんは25%では利益は見込めないと予想した。それでも厨房スタッフの腕を鈍らせるわけにはいかない。「休業していても損は出る」と再開を決めた。マンハッタン区ミッドタウンの飲食店、トークビルとユニオンスクエア近くの15イーストの2つのレストランを経営するシェフ、マルコ・モレイラさんは、トークビルに屋内営業を集中させる。15イーストの料理をトークビルで提供するという苦肉の策だ。ミシュラン星を持つ日本食料理店「スシ・ノズ」の定員は16人。オーナーのジョシュア・フルキエさんは、再開を見送った。ニューヨーク州のクオモ知事が11月1日に状況を再度見直し、入場制限を50%まで引き上げる可能性があることを公言しているからだ。

 利用客の反応もまちまち。ローワーイーストサイドのローリー・グウェン・シャピロさんは「私が行かなければ、誰が行く」とお気に入りレストランのリストを作成し、手ぐすねを引く。ブルックリン区グリーンポイント在住のサリー・パーシコさんは「感染リスクが残る。時期尚早」と出控える。

写真はイメージ。マンハッタン区ミッドタウンで撮影(Photo / 本紙)
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