一部エリアを「フリーズ」する可能性 NYPD、抗議と略奪に備えた計画を発表

 ニューヨーク市警察(NYPD)は3日、大統領選挙に対する抗議や暴動が激化した場合、マンハッタン区の一部地域を通行止めにする「フリーズ(凍結)」を計画していると発表した。商業施設や小売店の略奪を防ぐことが目的。ゴッサミストが同日、報じた。

 NYPDによると、この計画は通常、大晦日に行われるタイムズスクエアの年越しカウントダウンで、テロを警戒し実施されるもの。対象地域の周辺をバリケードなどで覆って通行止めにし、警備員を大幅に増員する。

 NYPDによると、人種差別に対する抗議活動が活発に行われた6月に略奪事件が相次いだことを受け、大統領選挙期間もこの措置の準備を進めている。対象となるマンハッタン区内のエリアは明らかになっていない。各メディアによるとニューヨーク市内では4日午前までの時点で、選挙に対する大規模な抗議や暴動などは報告されていないという。

6月、ブルックリン区バークレイズセンターの周辺をバリケードで囲い警備するNYPDの様子(Photo: Yurika Fukagawa / 本紙)

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