クイーンズ区でペット用のアヒル11羽を保護  コロナで遺棄が増加

 ニューヨーク市のアーバンパークレンジャーらが11日、クイーンズ区フラッシングにあるバウン公園内の池で、ペット用のアヒル11羽を保護した。近くのメープル公園で販売しようとしていたストリートベンダーが遺棄したアヒルだとみられている。amニューヨークが14日、報じた。
 保護に参加した州の野生動物リハビリテータ―、ベス・アーツさんは「コロナが始まってから、アヒルの保護はひっきりなしだ」と呆れる。ヒナはネットで販売されており、郵送されてくる。アパートの住民でも購入が可能だ。ところが成鳥になって、飼育ができなくなると、公園の池などに遺棄するオーナーが出てくる。ペットとして飼われたアヒルは、寒さや天敵から身を守ることができず、野生で生息することは困難。「良かれと思ってやっているのかも知れないが、実は、死刑執行に等しい」とアーツさんは断言する。
  市アーバンパークレンジャーズの責任者、ボニー・マクガイヤーさんも「アヒルでも蛇でも亀でも、ペットが飼えなくなったからといって、公園に捨てないで。動物にも環境にも有害だから」と訴える。今回保護したアヒルは、ニューヨーク州ゴーシェンにある動物保護地域に移送し、放つ予定だという。

写真はイメージ

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