イラン、ウラン濃縮60%へ

By
13日、テヘランで会談するイランのザリフ外相(左から2人目)とロシアのラブロフ外相(右から2人目)(タス=共同)

 【ウィーン、ワシントン共同】イラン外務省のアラグチ次官は13日、ウランの濃縮度を60%に引き上げると明らかにした。国営メディアが報じた。核兵器級にさらに近づく重大な核合意違反となる。イスラエルの犯行が疑われるイラン中部ナタンズの核施設の破壊工作を受け、強硬姿勢を強めた可能性がある。

 イランのザリフ外相は13日、ナタンズ施設の破壊工作について「イスラエルは無謀な賭けに出た」と非難し、米国の対イラン制裁解除に向けた外交を妨害しようとするたくらみは失敗すると主張した。