70%がコロナ変異株に感染
進むワクチン接種も新規感染者が減らない理由
ニューヨーク市の保健当局は12日、遺伝情報(ゲノム)解析を行った感染者の70%がコロナ変異種株によるものだったと発表した。同日、ニューヨークタイムズが報じた。
30%が感染していたのはB.1.1.7。もともと英国で発見された変異株で、5区の全てで確認された。特に、ブルックリン南部、クイーンズ区東部とスタテン島に多い。さらに、アッパーマンハッタン地区で昨年11月に初めて発見されたB.1.526と呼ばれる変異株も急速に広がっており、40%を占めている。こちらも5区の全てで見つかった。ゲノム解析を行ったのは全陽性反応者の5%弱。そのため、全体像を反映しているかは疑問のところもあるが、変異株の感染が拡大していることは確かだ。
市内の新規感染者数はこの2月から毎日3000〜4000人で小康状態。ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、減少しないのはこの変異株のせいだと保険当局は説明している。コロナ禍による死者は毎日50人程度。減少しているものの、そのペースは緩やかだ。ワクチンはB.1.1.7には効果があることが知られている。B.1.526に対する効果は不明。市内ではブラジルで発見された変異株P.1も増えているが件数は少ない。南アメリカの変異株B.1.351については、言及がない。
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