街にあふれるタリバン兵

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共同通信
アフガニスタン・カブールで国際空港の外に立つ反政府武装勢力タリバンの戦闘員(中央)=16日(ロイター=共同)

 【カブール共同】銃声は聞こえない。いつもより人通りの少ない街は平穏に見える。アフガニスタンの首都カブールは16日、反政府武装勢力タリバンの支配下に置かれてから一夜が明けた。カラシニコフ銃を手にし、ターバンを頭に巻いた兵士の数が一気に増えた。ただ市民への暴力は報告されず、恐怖政治を敷いた「昔とは違う」との声も聞かれた。

 タリバンが進攻した15日、避難しようとする車で道路は大渋滞した。容赦のない暴力の記憶が残り、脱出を望む市民らは空港に殺到。16日も市民が駐機場にあふれ、報道によると、軍用機に向かおうとする群衆に米兵が威嚇射撃をする一幕もあった。

16日、アフガニスタン首都カブールの国際空港に塀を乗り越えて入ろうとする人たち(ロイター=共同)