米、タリバン麻薬収益に懸念

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共同通信

 【ワシントン共同】アフガニスタンを掌握したイスラム主義組織タリバンが麻薬によって多額の収益を得ているとして、米政府関係者らが神経をとがらせている。米政権はタリバンへの資金遮断に力を入れるが、締め付けが十分な効き目を発揮しない可能性もある。

 アフガンはアヘンの原料となるケシの世界最大の生産国だ。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は6月、国連安全保障理事会で「ケシ農家から主にタリバンが得ている収益は、2019年に1450万ドル(約16億円)とみられる」と報告。アヘンの製造や密売から得る収益を含めると、アフガンの国内総生産(GDP)の11%になると推計した。