おうち時間をちょっと楽しくする 大石育子のくらしごと  12月 アンティークの銀器

 

おうち時間をちょっと楽しくする
大石育子のくらしごと

 

 

 ロックフェラーセンターのクリスマスツリーの点灯式も終わってニューヨークはホリデーシーズンの 最高潮を迎えようとしています。1年で一番華やかな私の大好きな季節がやってきました。 無観客だった昨年の点灯式とは違って今年は一般客も点灯式を見ることができました。今年のツリーは メリーランド州から145マイルかけて運ばれてきたものだそうです。米国でも日本でも新たにオミクロン株の 感染者が確認されて、両国間の行き来の制限が再び厳しくなってしまいました。まだまだ長い闘いが続きますね。 来年は少しでもこの状況が落ち着いて、自由に行き来できる世界になってほしいと願います。 連載の最終回となる12月は、長年私の暮らしの中心にある、アンティークの銀器を取り上げます。

 

12月 アンティークの銀器

 

 

英国銀器のホールマーク

 私が持っているシルバーウエア(銀器)の多くは英国製のものなので、「ホールマーク」といわれる刻印が押されています。 ホールマークとは銀や金、プラチナなど貴金属の純度を証明するために打たれる刻印のこと。国や時代によってさまざまなものが存在します。

 なかでも英国の刻印制度はとても厳格で、その刻印から、いつどこで作られたものなのかを知ることができます。右上の写真は左からメーカーズマーク(製作者刻印もしくは工房刻印)、スタンダードマーク(純度刻印)、アセイマーク(産地刻印)、デイトレター(年号刻印)が打刻されています。

 

 

ホールマークの解説書

 ホールマークの解説書は何種類か出ていますが、現在最も一般的に使われているのは、ウエストフォールシャム社出版の「イングリッシュ・シルバー・ホールマークス」です=写真右=。アンティークショーなどに出かける際は、ちょっとしたプロのように、ガイドブック片手に虫眼鏡を持って出かけてみてはいかがでしょう。

 

 

銀器のお手入れ方法

 銀器は使わずに放っておくと変色してしまいますが、毎日のよう使っていれば、不思議なことにほとんど変色しません。週に一度でも使うと、変色しづらいと思います。皆さんからよく「こんなに銀器があって磨くのが大変でしょう?」と言われますが、毎日愛でて使っていることもあり、あまり磨くこともありません。ひと月に一度くらい柔らかい布で軽く拭いてあげるくらいでしょうか。もちろんたまに黒ずんでくることもありますが、そんなときは銀食器専用の磨き剤で磨いています。銀器をお持ちの方はしまっておかずに、日常の器としてどんどん使ってあげてくださいね。

 

 

 

今月のフィンガーフード

~サーモンとアボカドのタルタル~

 手軽にできておつまみにもピッタリ、そして見た目も可愛いフィンガーフード。ホリデーシーズン真っ盛りの今月は、おもてなしの一品にとても喜ばれる生のサーモンを使った前菜をご紹介します。

【材料 4人分】
・サーモン(刺身用のさく) 70g
・アボカド(小) 1個
・ケイパー 5~6粒
・キュウリ 1本
・ディル 少々  ドレッシング *エクストラ
・バージン
・ オリーブオイル 大さじ1 *レモン汁 小さじ1  
*黒コショウ 少々
*ハーブソルト 少々
*バルサミコ酢 小さじ1/4
・飾り用ベビーリーフ 適宜

 

【作り方】
※アボカドは種を取ってむいておく
①サーモンとアボカドを5ミリ角に切る
②ディルとケイパーをみじん切りにする
③ボウルにドレッシングの材料を入れて混ぜる
④ボウルにサーモンを入れ③の半量と②を入れて混ぜ合わせる
⑤別のボウルにアボカドを入れて残りの③を混ぜ合わせる。
⑥セルクルで型抜きしたパンをトーストしたものを土台にして中に⑤を敷き詰める
⑦⑥をセルクルから抜き、ピーラーで薄く切ったキュウリを2枚ずらして周りに巻く(キュウリが長すぎる場合は切って調整する)
⑧ベビーリーフやディルなどを飾り付けて出来上がり ★刻んだ玉ネギやクリームチーズなどをトッピングしてもおいしい。

 

今月使ったおすすめアイテム

ホームフレグランス Home Fragrance by NEST New York クラシックキャンドル44ドル/ボティーブキャンドル17ドル/リードディフューザー50ドル www.nestnewyork.comの価格

 和室・洋室を問わず、どんな場所に置いても違和感なく溶け込むデザインのネスト。ニューヨーク発のブランドらしくスタイリッシュで、部屋の中に1つ置くだけで様になり、飽きのこないデザインはさすが。わが家のホームフレグランスは、ニューヨークにいた時から、そして日本に帰ってからもずっとネストです。ホームフレグランスも素敵ですが、ハンドローションやハンドソープなどもおすすめですよ。

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筆者:大石育子

インテリアコーディネーター、食空間プランナー、英国式紅茶インストラクター。日本フィンガーフード協会認定講師。食空間プロジェクト(FSPJ)認定サロン、初級ディプロマ発行校Atelier de Ikuko New York主宰。「東京ドーム・テーブルウェアフェスティバル」特別審査部門で2019、2020年と2年連続入選、2020年、テーブルウェア・コーディネート部門入選、特別審査部門・奨励賞受賞。日本クラブカルチャー講座講師。

https://lit.link/atelierdeikukonewyork

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