判決「陳情の域超える」と非難

03/29/2022

　日本政策金融公庫の新型コロナウイルス関連融資を巡り、違法に仲介したとする貸金業法違反の罪で元公明党衆院議員遠山清彦被告（52）を有罪とした29日の東京地裁判決は「仲介は大規模であり、政治活動としての陳情対応の域を明らかに超えている」として、遠山元議員を非難した。

　丹羽敏彦裁判長は判決で、仲介による融資の成約額は計約37億円に上り「仲介行為を登録制として業務の適正化を図る貸金業法の趣旨にもとる犯行」と述べた。

　判決は遠山元議員を懲役2年、執行猶予3年、罰金100万円とし、一部は環境関連会社役員牧厚被告（74）と共謀したと認定した。