開いたベビーカーのバス利用を 保護者、障害者権利擁護団体と対立

 

 

開いたベビーカーのバス利用を

保護者、障害者権利擁護団体と対立

 

MTAバスの車内(本紙)

 

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は今週、開いたままのベビーカーが、バスのバリアフリーエリア利用を許可するか否かについて検討する諮問委員会を設置した、と発表した。ゴッサミストが3月30日、報じた。

 バス内では、閉じたベビーカーだけが許可されているが、保護者でつくるグループは、MTAに方針変更を求めている。この問題は、地下鉄のバリアフリー化が進んでいないため、バスに依存している障害者権利擁護団体と、バスネットワークから排除されていると感じている保護者たちとの対立を生んでいる。
 車椅子利用者の女性は「混雑しているせいで、暑いときも寒いときも雨のときも、待たなければいけないのは私たちだ」と主張。一方、先月MTAにこの問題を持ち込んだ保護者は「バスにベビーカーを乗せることを望んでいるが、他の利用者を犠牲にしてはいけない。ベビーカーは、車椅子や高齢者の乗客がいない場合だけ、開いたままにしておけるようにするべきだ」と訴えた。

 バスが混雑した際の対応や、運転手がベビーカーの監視をするのかなど、オープンベビーカーを許可する前に答えるべき多くの疑問も残る。市交通局は今週、MTAがバス運転手、障害者権利擁護団体、ベビーカーを使用する保護者で構成するパネルを結成したことを発表した。

 


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