台湾列車事故1年、見えぬ改革

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共同通信

 【台北共同】台湾東部・花蓮県で49人が犠牲になった特急列車脱線事故から2日で1年。事故後も運行トラブルは減っておらず、蔡英文政権が約束した抜本的な改革による安全確保の道筋は見えていない。台北駅前で夜、追悼式が開催された。事故では日本人2人を含む約200人が負傷した。

 運営主体の台湾鉄路管理局(台鉄)の列車は、事故発生時刻に一斉に汽笛を鳴らし、犠牲者に哀悼の意を表明した。

 台湾紙、聯合報によると、台鉄管理の鉄道を巡る2021年のトラブル件数は702件で前年を大幅に上回った。王国材交通部長(交通相)は「同様の事故が発生しないか心配だ」と危機感を示した。