パレスチナ、大惨事から74年

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共同通信
15日、ヨルダン川西岸ラマラで開かれた集会にパレスチナの旗を振りながら参加する子どもたち(共同)

 【ラマラ共同】パレスチナは15日、1948年のイスラエル建国で約70万人が難民となったナクバ(大惨事)から74年の記念日を迎えた。イスラエル軍とパレスチナ人との衝突を取材中にパレスチナ人記者が死亡した悲しみが癒えない中、ヨルダン川西岸ラマラでは、多数の市民が集会に参加、イスラエル軍による占領の終結や難民の帰還権を改めて訴えた。

 集会のスローガンは「不正とダブルスタンダードは74年で十分だ」。参加したリナさん(31)はロシア軍のウクライナ侵攻に触れ「ロシアとイスラエルは同じことをしているのに、なぜ欧米諸国はイスラエルには何の制裁も科さないのか」と憤った。