医薬品の承認、迅速化へ再編

Published by
共同通信

 政府が感染症対策を強化するため、厚生労働省の「医薬・生活衛生局」の業務を医薬品関連に特化し、食品の安全や水道の衛生管理といった他の業務の移管を検討していることが、6日分かった。業務を絞り、治療薬やワクチンの承認手続きの迅速化を狙う。岸田文雄首相が掲げる「健康危機管理庁(仮称)」構想とともに、感染症対策の司令塔機能の抜本強化を図る。複数の政府関係者が明らかにした。

 食品の安全対策は農林水産省、水道の衛生管理は国土交通省に移管する案が浮上。政府は、新型コロナウイルス対応を検証する有識者会議が月内にまとめる提言を踏まえ、検討を本格化させる。