巡回強化も不正見抜けず

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共同通信

 一橋大の留学生対象の入試問題が流出した事件で、数学の試験で不正の可能性があるという通報を受けて大学が試験官を増やし、巡回を強化していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。大学は不正を見抜けず、対策の難しさが改めて浮かんだ。

 捜査関係者によると、警視庁は偽計業務妨害容疑で逮捕された受験生の王カロ容疑者(22)の自宅から小型のイヤホンを押収。試験中に使用し、会場外の大学院生李歳寒容疑者(28)=同容疑で逮捕=とやりとりしたとみている。