妻殺害で最高裁、二審見直しか

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共同通信
最高裁判所=東京都千代田区

 最高裁第1小法廷は30日までに、東京の自宅で16年に妻を殺害したとして、殺人罪に問われた元講談社社員の朴鐘顕被告(46)の上告審弁論を10月27日に開くと決めた。懲役11年とした一、二審判決を見直す可能性がある。

 被告は「妻は階段で自殺した。殺人事件ではない」と無罪を主張。だが一審東京地裁の裁判員裁判の判決は19年、現場の血痕の付着状況などから、妻佳菜子さん=当時(38)=の首を絞めて殺害したと認定した。

 一審判決は佳菜子さんの額に相当量の出血を伴う傷があったとし、室内の血痕が付着した場所などから自殺を否定した。二審東京高裁判決は、被告の控訴を棄却した。