電力安定へ原発9基稼働

Published by
共同通信
記者会見する岸田首相=14日午後、首相官邸(代表撮影)

 岸田文雄首相は14日夕、官邸で記者会見し、冬の安定的な電力供給のため、原発を最大で9基稼働させるよう指示したと表明した。さらなる再稼働について「国が前面に立ち、立地自治体など関係者の理解と協力が得られるよう粘り強く取り組む」と語った。エネルギーと食料品の価格高騰対策に関し「早急に実行に移す。迅速に支援を届ける」と述べ、計5兆5千億円の予備費の中から月内に支出を決定する方針を明らかにした。

 国内の物価上昇を巡り、首相は「国民生活に大きな影響を与えていることを重く受け止める」と強調。1兆円の地方創生臨時交付金を活用し「地域の実情に応じた支援を行う」とした。