中越沖地震15年で遺族心境

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共同通信

 15人が死亡し、2346人がけがをした新潟県中越沖地震から15年となった16日、新潟県柏崎市にある妙行寺の番神堂での法要に出席した遺族代表の下條修さん(75)は、亡くなった兄夫婦を思い出し「15年はあっという間だった。災害の時は、助け合っていかなければ」と胸中を語った。

 地震で、兄克一さん夫妻の住宅が倒壊。2人の遺体はがれきの下から折り重なるようにして発見された。当時、家の前に駆け付けた修さんは、消防職員らが懸命に捜索をする姿を今も覚えており、「なにか災害が起きたときは、避難が大事だし、助け合うことも大事だなと思う」と振り返る。