気候変動、アフリカで食料危機

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共同通信

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)は23日までに、気候変動がアフリカで干ばつや豪雨の被害を及ぼし、食料危機に拍車をかけているとする報告書を公表した。新型コロナウイルス禍とロシアのウクライナ侵攻で状況は悪化しているとし、支援の必要性を訴えている。

 アフリカでも特に貧困や飢餓が目立つのはサハラ砂漠以南。報告書は、世界の干ばつの3分の1はこの地域に集中していると指摘。人口の12%が今年、栄養失調などの深刻な食料問題に陥るとしている。エチオピアやケニアは近年最悪の状況で、チャドなどでは集中豪雨や洪水の被害が広がっているという。