人道的緊急支援のための施設開設 NY市に移送されてきた越境者3万600人

 

 

人道的緊急支援のための施設開設

NY市に移送されてきた越境者3万600人

 

過去に設営された人道的緊急対応・救援センターの外観の例。(Photo: ニューヨーク市長室の公式ツイッター(@NYCMayorsOffice)より)

 

 ニューヨーク市のアダムズ市長は22日、テキサス州などから移送される越境者に人道的緊急支援を行う特別な施設を開設すると発表した。同日、amニューヨークが報じた。

 この施設はシェルターの役目を果たすだけでなく、食事や医療、福祉サービスなどを提供する。近々、ブロンクス区オーチャードビーチに最初の施設をオープンする予定だ。「越境者の多くは亡命を希望しており、ホームレスとは異なる対応が必要」とアダムズ氏は指摘。

「州や連邦政府と連携し、次のステップにつながる支援を行う」と説明した。実際には市の緊急管理局(DEM)とNYCヘルス・アンド・ホスピタルズ(HHC)が施設を運営する。DEMのザック・イスコル局長は「毎日数百人が送り込まれてくる。健康と安全を保障し、重要な基本的サービスを提供する」と話している。ただし、貧困層や移民を支援するリーガル・エイド・ソサエティー(LAS)は大勢が集団生活を強いられると懸念の声を上げており、声明文で「法律的およびモラル的義務を果たすことができるよう市と協力する」としている。

 22日までに移送されてきた越境者は3万600人。市では38カ所の緊急シェルターを開設して収容に努めている。学齢期の子供は3200人。先週の2600人から急増している。

 

過去に設営された単身者のみを保護する人道的緊急対応・救援センターの内部の例。(Photo: ニューヨーク市長室の公式ツイッター(@NYCMayorsOffice)より)


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