アメリカ妊活便り 第2回 妊娠するための“クリニック選び”

 

ニューヨークの不妊治療クリニックGFGの
アメリカ妊活便り


第2回 妊娠するための”クリニック選び”

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 アメリカでクリニックを探すにあたって、大事なファクターがいくつかある。一般婦人科ではなく不妊治療クリニックかどうか、所持している保険を取り扱っているか、通院しやすいクリニックか、採卵や移植ができる施設や培養ラボが完備か、成功率、相性の良い医師がいるか、口コミや評判はどうか、などである。

 

専門医がいること
 まず、不妊治療専門医がいる病院でなければならない。不妊治療は原因も年齢も千差万別なため、個々に対応できる豊富な治療の選択肢、柔軟で的確な医師の知識が不可欠。その上で、費用面や通院の手間などを考慮し、自分に最適なクリニックを選択しなければならない。

 

規模にとらわれないこと
 相性の良い医師と出会えるかどうか。これも非常に重要なポイントである。初めて病院を選ぶ際は、やはり名の知れた大病院という安心感にすがってしまうもの。決して悪いわけではない。ただ、規模だけを根拠に選び、結果ストレスと現実でがんじがらめになった人の話も多く聞く。大病院はたいてい待ち時間が長い反面、毎回違う医師や看護師が対応するため、主治医と顔を合わせて話せる時間はごくわずか。採卵や移植は別の提携病院で行われたり、その都度手続きや追加の費用が掛かることもある。

 

コーディネーターの存在
 一方、比較的規模の小さなクリニックでも、最新・最先端の設備、経験豊かな医師を抱えるところは多い。当Global Fertility and Genetics(GFG)もその一つ。待ち時間のない予約システム、完全担当医制、採卵や移植も同じクリニック内で完結、と主治医としっかり意思疎通がとれる時間と環境が整う。  また、アメリカには「不妊治療コーディネーター」が在籍するクリニックも。複雑な保険の手続きや診察時の通訳、診察後のフォローアップなど、医師の右腕として治療をサポート。不妊治療は長い期間を要するケースも多く、心身ともに負担を感じる方もいる。より良い治療を提案してくれる医師に加え、自分の希望を正確にくみ取り、医師との架け橋となるコーディネーターは大きな心の支えとなるだろう。

 今の時代、インターネットや雑誌の広告、口コミなど、情報は簡単に入手できるが、数ある中から自分に最適な治療と医師がいるクリニックに巡り合うのは予想以上に難しい。ただ、病院の規模や一方的な広告だけで判断するのではなく、さまざまな情報や問い合わせを通して、自分に適切な治療、相性のよい医師やスタッフ、自分にとって心地のよい治療環境が揃っている所であるかを相対的に判断することが大切。それが妊娠成功への第一歩となる。 

 

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