ロ外相、侵攻巡り米欧批判

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共同通信

 【ニューデリー共同】20カ国・地域(G20)外相会合は1日、インドの首都ニューデリーで夕食会を開き、開幕した。実質的な討議は2日に行われ、ブリンケン米国務長官やロシアのラブロフ外相、中国の秦剛外相らが参加する。米欧は会合でウクライナ侵攻を非難するよう呼びかけるが、ラブロフ氏は1日のニューデリーでのイベントで、対ロ制裁を「新植民地主義的だ」と批判した。早くも応酬が始まった。

 昨年末に駐米大使から外相に就任したばかりの秦氏は国際会議の本格デビューで、侵攻の政治的解決に向けた中国の外交努力をアピールする方針。中国がロシアに殺傷力のある武器提供を検討しているとの情報があるとして米政権がけん制する中、発言が注目される。

 ラブロフ氏は1日、議長国インド、トルコ、ブラジルと個別に外相会談を行い、外交的孤立の回避を図った。ロイター通信によると、ブリンケン氏はラブロフ氏、秦氏との個別会談は「いずれも予定していない」と述べた。